「いま、会いにゆきます」 は、
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市川拓司のファンタジー恋愛映画
原作は市川拓司の恋愛小説を映画化したもので、
タイムリープ性も含まれているため、ファンタジー恋愛映画という内容です。
memo
上映:2004年
監督:土井裕泰
脚本:岡田惠和
原作:市川拓司
主題歌/挿入歌:ORANGE RANGE
出演者:竹内結子、中村獅童
武井証、美山加恋、浅利陽介、平岡祐太、大塚千弘(大塚ちひろ)、中村嘉葎雄、市川実日子、YOU
司法書士事務所で働く秋穂巧は1年前、愛する妻・澪に先立たれて以来、小学生の息子・佑司を苦労しながらも育ててきた。梅雨のある日、森に遊びに行った巧と佑司は、亡くなったはずの澪と再会する。なぜか澪は生前の記憶をすべて失っていたが、再会を喜んだ巧と佑司は、澪と3人で再び以前のように幸福に暮らしだす。しかし、梅雨の終わりが近づくにつれて、3人いつまでも幸福に暮らせないのが分かってくる。
見どころを感想とともに。
冒頭は母親を亡くした小学生の息子である佑司と父親の巧の父子家庭での生活シーンがありますが、巧は慣れない家事に追われあまりぱっとしない父親を小学生の佑司が健気に支えるように生活しています。
また、あるシーンでは巧が佑司とお祭りに出かけようとなり、夜にお祭りに二人で行くのですが、巧は持病の発作で倒れてしまいます。知人の助けもあり無事回復した巧と二人で帰りますが、巧は持病のせいで何かと制限も大きく、佑司に対して父親らしいことができずいつも申し訳ない気持ちでいるようです。
雨の季節にまた戻ってくる
シーンは変わり巧の持病の定期受診の際に町医者との会話で巧が、巧の妻であり佑司の母である澪が生前に言い残した「私が死んだあと雨の季節にまた戻ってくる」ということを言っていたとのことで、巧はそのことで気になっているようでした。
ある日、梅雨に入った時期の森に二人で散歩に行こうとなり、その森の中で静かに座りこんでいる澪を見つけます。
どうやら記憶を無くしている様子で、自分の名前も巧と佑司のことも全然思い出せないとのことですが、ずぶ濡れであったのでひとまず自宅に連れて帰ります。
自宅の澪も写った家族写真などを見た澪は自分がこの家の住人であり、巧の妻で佑司の母であることを記憶が無いなりに自覚します。
こうして澪は自分が過去に亡くなったことも知らず巧と佑司の三人での生活が始まります。
ちなみに巧と佑司は雨の日が終わるといなくなってしまうことは知っていましたが、このことは澪には内緒にし、
死んでしまった過去も話さず普段通りの生活を送ることを約束しました。
幾日か経ち、記憶を無くした澪に巧が色々家族の話をして、時には自分と澪の馴れ初めなどを話し、
澪は記憶が無いなりに巧の夫であり佑司の母になるよう努力していきます。
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澪の切ない想い
また数日が経ったある日、澪は家の掃除中に澪自身が書いた日記を見つけます。
初めは懐かしそうに読み始めるのですが、読み進めていくうちに自分が過去に辿った衝撃の運命を知ってしまいます。
その後、澪は人が変わったように佑司に家事を教えだします。
そしてある日澪は巧の職場の同僚である女性と会い自分は梅雨の季節が終わるとまた消えてしまうと話します。
そして佑司の面倒を澪がいなくなった後見てほしいと頼むのですが、途中で澪は巧や佑司がその同僚の女性と仲良く生活する姿を想像しやっぱり嫌だな、とつぶやきます。
このシーンは表現が控えめな澪ですが、巧と佑司を深く愛し離れたくない、一番近くにいたいという思いが強く表れており、心に響くものがありました。
その帰り澪は自分が消えた後も佑司の誕生日を祝えるように18歳になるまでの誕生日ケーキを予約します。
その夜も佑司の誕生日はまだ先にも拘わらず誕生日パーティーを行い、
いよいよ澪の別れの時が近いのではと思わせるシーンでした。
そしていよいよ別れの時が
後日佑司は学校の授業中これまで梅雨だった長雨が止み、セミの鳴き声が聞こえてくると梅雨の終わりを感じ取り、澪がいなくなってしまうと思い急ぎ学校を早退し帰宅します。
一方巧も職場の天気ニュースで梅雨明けが発表されたとの内容を聞き、慌てて帰宅を始めます。
家に帰った佑司は在宅していた澪を見つけ二人で森に出かけます。
遅れて家に到着した巧は行き違いで家にはだれもおらず、すぐさま森に走っていきます。
森では佑司と澪が最後の別れを惜しんでいました。
佑司は今までの巧との秘密も忘れ、自分が生まれたから負担となって母である澪が死んでしまったと悲しみます。
そんな佑司を澪はそんなことないと優しく抱きしめ、まだ到着しない巧を待ちます。
その後全力疾走でやっと追いついた巧が登場します。
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最後の別れに巧は自分は澪を幸せにできなかったと嘆き、澪が若くして亡くなってからいままで悩んでいた思いを話します。
その言葉に澪はそんなことない、時間は短かったけれど巧と佑司と一緒にいられたこと自体が十分幸せだったと話します。
その後佑司のことをお願い、と言い残して消えてしまいます。
その後の日記には自分が巧とこの時点で別れ結婚しなければ若くして死ぬ運命から逃れられるのではと考えますが、それでも澪は巧と結婚する運命を選ぶと書かれていました。
このシーンが澪の巧と佑司を心の底から愛し、自分の命が短命になってでも巧と一緒にいることを選び、佑司をこの世界に生まれだしてあげたいという真実の愛が語られており、物語のクライマックスとして非常に感動しました。
最後はこれらの決意とともにこれから巧に会いにいこうとする内容で締めくくられており、
これがタイトルにあった いま、会いにゆきます となってくるのです。
まとめ
このタイトルの背景には澪の非常に深い愛と強い決意があり、自分の人生を悟った上での澪の美しい生き様が
このタイトルに凝縮されていると思います。
この映画の最も感動する点は、自分の短命の未来を知り、それを受け入れてでも最も愛する人達と暮らす未来を望む、
ということ、そしてその中で最高の幸せを感じて死ねること、非常に感銘を受けました。
愛する人との別れは非常に耐えがたい悲しみですが、短くても、それでも死ぬその時に本当に幸せな人生だった、と感じながら死ねるならこの人生を選びたい、と私も思わせる映画だったと思います。
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