「墨攻」をフルで無料視聴できる
動画配信サービス＆レビュー ＜ネタバレすみません＞
※2006年、日中韓で合作された歴史映画『墨攻』の魅力を紹介していきます。
原作は、酒見賢一氏の同タイトルの小説。小学館より、漫画化もされています。
今回はそんな『墨攻』の（ネタバレ）感想、無料視聴の方法などについてご紹介しております。
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墨攻（2006年製作の映画）
묵공／A BATTLE OF WITS
監督：ジェイコブ・C・L・チャン
脚本：ジェイコブ・C・L・チャン
出演者：
主人公・革離（アンディ・ラウ）
趙軍の将軍・巷淹中（アン・ソンギ）
梁城の城主・梁王（ワン・チーウェン）
城主の息子・梁適（チェ・シウォン）
梁城の騎馬隊の女近衛兵・逸悦（ファン・ビンビン）
梁城の弓兵・子団（ウー・チーロン）
ネタバレ注意です！
古代中国の熾烈な籠城戦 「墨攻」の感想をストーリーと共に
あらすじ
舞台は約2000年前（紀元前370年頃）、春秋戦国時代の中国。
大国に攻められ滅亡寸前の小さな国に、たった一人で助太刀に来た兵法家(墨家)が、10万の大軍より城を守る様子が描かれます。
謎の思想集団 墨家（ぼっか）とは？
中国には様々な思想家が現れ現在に受け継がれているが、三国志時代より前、戦乱の時代に孔子の儒教と並ぶ勢力を誇った「墨家」という思想集団があった。侵略と併合は人類の犯罪だと考え“非攻（専守防衛）“を唱え、大国が小国を攻めようとすると優れた戦術家を送り込み守ったという。
しかし秦の時代までに忽然と姿を消し、その理由は現在にいたるまで謎のままである。
中国の人たちにも忘れられた存在だったが日本の酒見賢一が小説にし、さらに森秀樹が人気漫画にしたことで、アジア一級のスタッフ、キャストによってよみがえった。戦うことを否定した先進的な思想は紛争の続く現代社会でこそ深く受け止められる！
出典：tsutaya.co.jp/movie/sp/bokkou/
物語の舞台・梁は、人口４０００あまりの小さな国。
隣の大国・趙の軍10万に攻められ、今まさに落城の危機にあります。
彼らの危機に助太刀に参じたのが、墨家である革離(かくり/演・アンディ・ラウ）。
墨家とは、春秋戦国時代に存在した、防衛戦専門の兵法家です。
早速、梁の民と協力しながら、趙の軍を撃退するための策を施していく革離。
この、村人と協力して強敵を迎え撃つシチュエーションは『七人の侍』や『荒野の七人』にも似て、非常にワクワクするものがあります。
こうして、革離の神がかり的な軍略を前に、趙の大軍10万はほとんど壊滅。
革離はたちまち、梁の民から英雄としてもてはやされるようになります。
しかし革離の才能と民からの信頼は、梁の王様(梁王)からの激しい嫉妬を買いました。
「革離は味方するフリをして民の信望を奪い、私の玉座を乗っ取る気なのだ！」
と言いがかりをつけると、なんと梁王は、革離を国外へ追放してしまいます。
梁王のあまりの恩知らずぶり、そして革離の薄幸さに唖然とする展開です・・・。
「墨攻」は、
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ネタバレ注意です！
そんな梁国に、趙軍の生き残りが再び攻め入ってきました。
革離なき梁には、防御の術がありません。
自業自得としか思えない事態ですが、どこまでも義理堅い革離は梁の国へと舞い戻り、水攻めにて趙軍を殲滅します。
しかしこの時革離が使った水計は、趙軍のみならず、彼が愛した梁国の女性・逸悦(いつえつ/演・ファン・ビンビン)の命をも奪ってしまいました。
味方した国に裏切られた上、自らの手で最愛の女性を死なせてしまう、なんとも救いの無い結末。
全てを失った革離は、悲しみと虚無感を押し殺しながら梁の国を後にします。
戦が生み出した、たくさんの戦災孤児を引き連れて。
その後革離は諸国を放浪し、平和の尊さを説いて回ったという事です。
まとめ
本作は、主人公が助けた国の人間に裏切られるという、辛い展開を見せる映画。
しかし、どんなに報われなくとも文句一つ言わず、自分のやるべきことを淡々とやる革離からは、ストイックさと男気を感じます。
前半は、迫力満点の戦闘シーンに圧倒される映画。そして後半は、込められた切実な反戦メッセージに心打たれる映画でした。
圧倒的なスケールで描かれる籠城戦が見どころです！
水攻め、火攻め、籠城のための土塁築きなど、『墨子』の兵法書に記された様々な計略が登場するため、歴史好きの方はきっと血が騒ぐはず！
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